一見、表面上は子ども向けのように感じますが、実は深い。大人が楽しめる内容となっております。
登場人物”ミーメ”が普通だったら「~かしら」と言うところを「~かしらん」と言うのが個人的にほっこりして好きでした。例えば、「でも食べすぎると ふとるかしらん」「でも少しくらいなら いいかしらん」という具合です。
本書を読んでいるとなぜだか心があたたかくなってきます。独特な言い回しと優しい香りがする絵のタッチだあるからこそかもしれません。
また、登場人物の”心の声”が頻繁に出てくるので、それもまた面白いです。僕は本書3話目の「ホフぎつねが”さっき”と”いずれ”を時計で計った話」が特に好きでした。
みなさんも心を落ち着かせたい時などに手に取ってみてください。